革の銀面処理は用途によって様々。左は表面に光沢のある仕上げを施したデグナーの牛革。右は光沢を押さえフラットな表情に仕上げたペアスロープのフラットステア牛革。
 
従来のレザースーツの皮革にフッ素による撥水機能(低吸収性)を付加し、伸縮性も向上させたことでより馴染みやすくソフトに仕上げた高機能天然素材のプロトコアレザー。レーシングスーツに使用するため、染色はあえて深く浸透させず、皮本来の強度を維持する(クシタニ)。
 
フッ素加工により優れた撥水効果と軽さ、しなやかさを併せ持ち、各種ジャケットの素材となっているエグザリートレザー(クシタニ)。
 
北米産ステアハイドに特殊加工を施し、デニムの持つ独特な風合いを表現したEXレザー。フッ素加工により、優れた撥水効果も確保。レザーパンツに使用されている(クシタニ)。
 
 
革に型押しを施すことで、別素材の表情に作り替えることもできる。写真下は牛革、上は豚革にそれぞれ爬虫類の型押しが施された革。
 
銀面を磨く、削るなどの加工をして、塗装などを加えてコーティングしたガラス革(下)とエナメル革(上)。皮本来の表情が失われ、均一の質感となる。
 
通気性はもとより、伸縮性にも富むメッシュ加工。夏の革ジャンには欠かせない加工。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

銀付革
脱毛、鞣しなどを行ったあとの革の銀面(表面)を活かして、ラッカーなどで仕上げたものの総称。美しい銀面や艶、優れた耐久力など万能性もあり、革ジャンはもちろん、革靴からバッグまで様々な素材として使用される。


防水革

製造工程で、フッ素系、シリコン系、油剤系などの薬品を使用し、革の吸水防止効果や撥水効果を高めた革。ウォッシャブルレザーも防水革の一種。


型押し革

革の仕上げ塗装面に加熱高圧プレスでエンボス加工による様々な型をつけたもの。本来の革の質感を均一にしたり、使用感のある表情を表現できるほか、ヘビやワニ調などまったく別素材の特徴を表現をすることも可能。


パンチングレザー

各種鞣し後の革に均等な穴を開けて、より高い通気性を確保。夏物の革ジャンやグローブ、パンツなどに採用されるほか、表面に型押し加工を施して編み目などの縫い込み風に仕上げてパンチングするなど、様々な用途がある。


床革

成牛皮のように厚い皮を2層以上に分割し、主に型押し革やスエードなどの加工革の素材となるほか、表面の塗装を厚く施すなどの加工が加えられる場合もある。作業用手袋から各種靴類に用いるなど用途が広がっている。


銀磨り革
銀面をサンドペーパーで削り、起毛仕上した革の総称


バックスキン

鹿皮(雄鹿)の銀面を除去し、起毛させた革。柔軟性に優れ、肌触りも良い。バックスキンは[buck-skin]であり、後ろの革[back-skin]と混同して、起毛させた革全般に用いられることもありがち。


ヌバック

革の銀面をサンドペーパーで削り、起毛させて仕上げる。とても短い起毛はビロード状で、仔牛皮を原料とする高級品から、成牛皮やその他の動物皮から作る汎用品まで様々。


スエード

革の肉面をサンドペーパーで毛羽立て(バフィング)、ベルベット状に起毛させて仕上げた革。主に仔牛皮や山羊皮から作られる。衣料品や靴甲革、ハンドバッグなどに使用される。


ベロア

成牛皮などの大動物皮の肉面を起毛したものや、床革を起毛させ、スエードよりも毛足がやや長く、粗い仕上げのものを、一般にベロアと呼ぶ。


ガラス張り革(ガラス革)

クロム鞣しの工程で、革をガラス板などに張り付けて乾燥させ、銀面をサンドペーパーで削り、合成樹脂を塗装して仕上げる。原料は主に成牛皮。均一な銀面は風合いはやや劣るが、堅牢で汚れなどにも強い。


エナメル

革の銀面を合成樹脂で仕上げ、光沢のある強い被膜を作った革。独特なツヤのある質感と色などの自由度が高く、さまざまな分野で使用される。アメリカでパテントが取られたため、パテントレザーとも呼ばれる。


シュリンク革

[shrink]とは小さくなるという意味で、鞣し工程中に薬品を用いて銀面を縮ませた革。揉んだ革よりもシボや皺が強調されるのが特徴。染色前や仕上げ前に洗いの行程を入れ、新品ながらやれた印象を表現する場合はウォッシュドレザーと呼ばれる。